毒親から虐待を受けて育った大人が、人生を生きやすくするコツを考える。

10代の頃(高校生頃)、適応障害になってどん底に落ちたてんてこです!

十人十色という言葉があるように、人には人の物語がありますよね。
最近はSNSが普及したことにより、他者と比較する場面が増えてしまいました。
世の中に容易くアクセスできやすくなった結果、自分の人生に首をしめる弊害となるのは、とても皮肉なことだと思います。

今回は、元適応障害(寛解をここでは元適応障害と表します)が、生きやすくするコツを考えたいと思います!

自分に嘘をつかずに、「いま」を大切にする

虐待を受けて育った大人は、大人になったときに、空虚感を抱いていることが多いかと思います。
受けられなかった愛情、大人になったのに子供時代を子どもらしく生きられなかったリバウンド、他者と比較して劣っているような感情になってしまうこと、など、虐待から解放されたはずなのに、後遺症に悩まされてることがありませんか。

しかしながら、ここまで生き延びられたのはすごいことです。
きっと計り知れない辛さを経験し、それをエネルギーとして、今まで懸命に生きてきましたよね。

そんな中で「つらい」と思うことは事実です。それを手放そうとせずに、大切にしてみることもいいのかもしれません。例えば、それで生き残れた、それで勉学を励んで自立したなど、プラスに作用して達成できたことがあると思います。

今を大切に、今がどうであるか、に目を向けてみてはどうでしょう。

もし、カウンセリングを受けている方だったら「いまここ」を意識するようにと、言われていることがあるかもしれません。「いま」を意識することは、簡単なように見えて難しく感じますよね。

実際「そんなのわかったけど!どうすればいいんだ!」と思いますよね。(私はそうでした)
意識はしても体感することはできない…と感じる方は、実際に「いま」を意識できるような行動をチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

▶具体的にどういうこと?

まず初めに、体で「いま」の状態を経験します

  • 運動をする(私はヨガやズンバが効果的でした!)
  • 本を読む、アニメを見る、映画を見る
  • ここ2~3年で流行したサウナを挑戦してみる

運動をすることは、何でもいいです。
体を動かすと、ストレスに対して効果が出るセロトニンが分泌されます。

ヨガは呼吸を意識します。ぐるぐると過去や未来に考えてしまう日常で、ヨガをしている間だけは、呼吸だけ向き合う瞬間を獲得することができます。ズンバはラテン系などの様々な音楽に対して踊ります。踊り方は簡単な指定しかないので、失敗もへたくそも大歓迎のフィットネスです。失敗も恥ずかしくはありません。踊っている間は、自然と体に集中します。

本を読むことは、今まで知らなかった世界を手っ取り早く吸収することができます。
人間は知らないことに対して恐怖感を持つことがありますが、知っていれば対処することができます。

「いま」に集中するのであれば、どんなジャンルでもいいですが、自己啓発本はNGです!自己啓発本だと他者の成功例と比較してしまって落ち込んでしまうような、逆効果のことがある場合が懸念されます。小説だと、文章と物語に集中できるのでお勧めです。

サウナと記載しましたが、集中できるものであれば何でもいいです。
新しいことに挑戦してみれば、必然と集中する過程が生まれるので、手軽に始められることからチャレンジしてみてはどうでしょう!

このように実際に体で経験してみることで、思考法でも「いま」を経験できるようになると思います。

はじめて自転車に乗るときを想像してみて下さい。
まずは、体をつかって何度も転びながら、ペダルを蹴り続けますよね。次第に体感でコツをつかんできます。体で感覚をつかめば、頭で「〇〇をしたらバランスが取れるだろう」と思考し始めます。

体感を獲得して考える過程に入ることができ、それを繰り返すと自転車に乗れるようになります。

これは、自転車だけではなく、他の思考法にも代用できると考えます。

嫌なことがあると「自分が過去に虐待を受けていたから」と頭に出てくることがあるかもしれませんが、何かをエッセンスとして受け入れられる日がやってくるかもしれません。(受け入れるとは、事実の善悪ではなく自分のコトとして取り入れて生活をするということ)

専門家に手を借りてみる

身体的な症状があらわれているのであれば病院へ、

考え方を構築し直したい/考え方の手助けをしてほしいのであれば臨床心理士などの心理職へ、

金銭的な問題や福祉的なものが困っているのであれば該当機関へ、きちんとした専門家を頼ることが一番いいです。

友人やパートナーに相談して解決する問題や、本人が愚痴ることでスッキリするのであれば、それでいいです。

しかしながら、友人やパートナーは別の人生を歩んでいます。相談をすることで余計に傷をえぐられて、自分を責めてしまうケースが多いと思います。

相手は「共感」しているのに!と思っているコミュニケーションでも、傷つけられることがあります。

友人やパートナーは時には心の支えになるときがありますが、彼らは正しい専門的な知識を持っているわけではありません。

自分で解決できずに苦しむ場合は、すぐに専門家に頼ることが一番です。


近年は、多くの人がうつ病や適応障害など、こころの病気と診断されることで、発信する人が増え、精神疾患は認知されるようになってきました。
同じように、毒親育ちや虐待の後遺症の生きづらさで、声をあげる人が増えました。

「毒親育ちって精神疾患ではないけど、なんか生きづらいのは自分が悪い?」なんて思わないでください。大きな傷を受けてるのは事実です。

きっと臨床心理士さんとお話する中で、自分の考え方の癖やバランスを見つけて、未来にむけての生きやすさを模索することができるかもしれません。

私は、適応障害で心療内科を受診していましたが、寛解後3年ほどは病院に通わずに日常生活を円滑に生活できるようになっていました。しかしながら、きっかけがあり、「虐待の後遺症が生きづらさを生んでいる」と気が付いて、臨床心理士のカウンセリングを受けることになりました。

生きづらいと感じていた考え方の癖を知ることで、対応できるようになり、傷を癒しながら生きることができています。

市町村によっては、自治体で大人のカウンセリングを無料で実施しているところがあります。最近は、手軽にオンラインでカウンセリングをうけることができるサービスもあるので、チェックしてみてくださいね。

頭痛がするときに鎮痛剤を服用するように、少し生きづらいなと思ったとき、心のリフォームや考え方の処方箋をもらうカウンセリング(専門的知識を持っている方がマスト)で支えてもらうことは、大切ですね。

まとめ

  • いまを大切にすること(十分頑張って生きてきた)
  • 異常を感じたら適切な専門家に頼る
  • 自分で自分を信じてあげる

子ども時代に子どもらしく育つことができなかったのは、周囲の大人と比較してスタートラインが違うと悩むことがあるかもしれません。つらいですよね。大人なのになんだか子どものように感じて、余計につらくなることがありますよね。

生きづらさを抱えながらも生きやすくなるために模索している人は、とても努力されている方だと思います。

この記事がなにかのヒントになれば嬉しいです!

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